非常用発電機の性能試験で社会に貢献する

CEGI株式会社(CE発電設備点検) 

コーポレートカラーレッドライン
非常用発電機の負荷運転試験業務を啓発する会当社の設立の経緯と活動方針
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形骸化した法令点検項目 

 約3年前、私達は当時、殆ど知られていないある問題に直面しました。それは、全国の延べ面積1,000㎡以上の施設(商業ビル、マンション、公共施設等)に設置されている多くの非常用発電機で法令点検の重要な項目が行われていないという問題でした。何度も災害に見舞われている我が国にとって、非常時に必要とされる発電機に実施されていない点検項目があるという事実を、そのまま見過ごすことができないと思い、その実態を詳しく調べてみました。
 
    すると、全国、推計、約24万台の非常用発電機の内、約6から7割近くが実施されていないであろうと判明しました。コンプライアンスが大切なこの時代、これ程の法令違反に触れる様な現状を目の当たりにして、私達は驚きを隠すことができませんでした。残念ながら一部の自治体では、点検項目の存在すら認識に乏しく、政府機関もこの現状を改善する有効な手立ても無く、法令は記載されているものの、半ば形骸化している様な状態でした。
 
 さらに、この法令点検に対して認識不足だけならまだしも、私達が危機感を抱いたのは、人命に直結する設備の点検を「面倒、費用がかかる」という理由で行わない意識が、多くの施設で根強いということでした。この様な防災に対する意識の低下が、犠牲者を生む要因になるのではと強く思いました。かつて、耐震基準通りに施工されていない建築構造物が地震によって崩れ、大切な命を奪うという悲劇が起こりましたが、これは、ひとえに、私達の意識の欠如が招いた結果ではないでしょうか。
 
 私達は少しでも多くの方々にこの現状の問題と本質、そして、その解決策を伝えていこうと決意しました。ことある毎に地方自治体や大手の民間企業へ現状を説明し、理解と協力を得るように働きかけてきました。最初は点検の必要性に気づかずにいた方々も、単なる点検項目の一つでなく、人命に関わる重要な社会活動であるという積極的な意識へと徐々に変わってきました。

非常用発電機の負荷運転試験を行って危機を未然に防ぐ
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ムーブメントを起こしていく

 偶然、今ここにある問題に気づいた数人の仲間が、世の中の為に役立ちたいと始めた活動から約3年、弊社は正式に設立されました。残念ながら、現実は簡単ではなく、法令で決まっているという理由だけで、今迄認識不足等で行われなかった点検を、直ぐに行うと判断される方々ばかりではありません。たとえ、弊社が解決策を提案しても、拒否されることも多々あります。
 
    私達は、この啓発活動において、抵抗に直面しても挫折せず行動していく為の方針を立てました。それは、一部の設備の点検を請け負うことだけを目的にするのではなく、官民が一体となり国をあげて今すぐに解決すべき課題として広く社会に啓発する。そして、いざという時に全国の非常用発電機が100%稼働する安全で安心な体制作りという国家的、大局的な視点で取り組むということです。
 
    全ての非常用発電機が一つの漏れも無く法令通りに点検される当たり前の世の中に変えていく。社会のムーブメントを待つのでは無く、「私達が主体的にムーブメントを起こす」という方針です。
 
 長い間、多くの発電機で見過ごされてきた現状を変えるには、各自治体等の公共機関への働きかけと共に大手民間企業と協働体制を敷き、社会全体の方向を変えていかなければなりません。弊社はこの難題に真正面から取り組んでおります。
 
 何時発生するか分からない事態に対して、防災に対する不断の努力と意識は常に高く留めておかなければなりません。その具体的行動が定期点検の完全実施に他ありません。
弊社は非常用発電機の点検の必要性を広く啓発するだけでなく、今後はあらゆる発電設備に対して維持管理方法の妥当性を客観的に検証し、改善すべき点があれば、それら問題解決方法を提言することをミッションとします。
 

非常用発電機の負荷運転試験業務を通して、全国の非常用発電機が100%稼働する体制を目指す。